永遠を信じていた日


「(上品に食べないと、お師さんの機嫌が悪くなるだろうな……)」
「お師さ~ん、用意してくれた茶葉でお茶淹れたで~♪
 はいこれ、なずな兄ィの分や!」
「……(ありがとう、みかちん)」
「あッ、影片ばかりずるいよ、
 僕にもその天使のような笑顔を見せておくれ…仁兎?
 僕も、より美しく仕上がったクロワッサンを選んであげただろう? 
 口に合わなかったかね?」
「……(お師さんのクロワッサンもおいしいよ)」
「ああ、可愛いねえ……
 このまま時を止めて永遠に鑑賞していたいのだよ」
「んあ~、せやけどはよ食べへんとクロワッサン冷めてまうで? 
 みんなで一緒に食べよ♪」